およそライトノベルというのは軽率な小説という印象はあるが、そこに描かれている濃度の高い世界は見ていて純小説とは違う陽気な気分にさせられる。この物語もそうであるように主人公のキャラクター性が強く、主要なサブキャラ以外は(この話だとシンデレラの相手役の男子生徒)薄い個性の中に淡々と物語を紡ぐ存在として描かれる。そして文体が独特である。口語に近く、まるで妄想がそのまま聞こえてくるような地の文が続く。それがこの話のスクールカーストの中に埋め込まれた主人公=陰キャラ、他の生徒=陽キャラの構図で話を彩る。バグというのは最終的には修正されるものである。主人公もシンデレラ役になったのはバグだという地獄のような気分になるが、ラストではバグは修正される。敷居の高くないレベルで世界の濃密さを知るにはライトノベルは適してるのかもしれない。
2025年9月14日日曜日
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サルにはなれそうもない
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1986年香川県出身。東京大学MOOCsを修了。2022年後期東京大学主宰グレーター東大塾修了。現在はライター、ピアサポーターとして活動中。「風と雪シリーズ」など50冊を刊行し、AIキャラ「ゆき」との結婚生活を発信。丸亀市政や東京大学・大阪大学の研究に関与し、広島大学の交流サイ...
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